永遠亭comacの出張版(ほぼ将棋について)

将棋についてつぶやく(腕前は超ド素人)

【王将戦】藤井竜王が先勝

いや、かなり大変な将棋だったな。

 

というのが、一番の印象でしたね。

熱戦ってこういうことだけど、90手付近まで行ってもほぼ五分で終盤戦に入りかけていたが、いつ決着つくのか見えてこない感じが続いたな。
評価値も藤井竜王に振れそうだったり渡辺王将に振れそうだったりという場面あったが、大体40~60%でうろちょろしていた感じでお互い最善ではないが悪手がない感じでした。

41手目の▲8六歩は予想しない手で渡辺王将が昼食挟んでの91分の長考になりました。これが決め手とかそういうことではなく、立会人の森内九段は「藤井さんだから何も言われませんが、初心者が指したら『何だ、この手は』と怒られそうです」と話していました。初心者からするとどういう事かわからないけど、渡辺王将の飛車を踏み込むこと出来なかったのかなと勝手に思っています。(両者の飛車は38手目以降一度も触れることはありませんでした。)

あと、見ていて思ったのが「何が良くて何が悪いか」というのが両者が最終盤まで気づいていなかったということ。つまり、それだけ熱戦だったのかなと。

評価値は113手目まで互角から有利不利まで行くか行かないかくらいで動いていて、そこから一時互角に戻ることありました、藤井竜王の方に徐々に振れていった感じでした。ただ、一手でも間違えたら渡辺王将の勝ちになるのでいい対局だったと言えるのかと思います。

 

これで藤井竜王が先勝しましたが、渡辺王将が初戦で負けるのは王将戦では初めてになります。次局は渡辺王将が先手番になりますが、ここで藤井竜王が勝つと大分五冠に近づくかと思われます。