永遠亭comacの出張版(ほぼ将棋について)

将棋についてつぶやく(腕前は超ド素人)

2022年のタイトル戦を予想してみる

2022年が始まり、来週から王将戦が開幕します。
そこで今年のタイトル戦を棋戦ごとで考えていきます。

王将戦

今期は渡辺王将(=名人、棋王)と藤井竜王とのタイトル戦です。
レーティングからだと86%の確率で藤井竜王が奪取と出ています。

これについて言うと、
実は両者の対局は朝日杯で2回、棋聖戦で7回、銀河戦で1回で藤井竜王の8勝2敗。ちなみに2日制の対局はこれが初めてになります。両者の2日制の対戦成績は渡辺王将は77勝43敗.642。藤井竜王は12勝1敗.923。タイトル奪取・防衛では渡辺王将18勝3敗。藤井竜王は3勝0敗

実際に藤井竜王が真のレーティングでは2100超えているとも言われており、実際でも渡辺名人との差は140とかなり開いているので藤井竜王に分があると言われております。

ただ、1局当たり藤井竜王の期待勝率が70%弱なので数字上では渡辺王将の防衛もなくはないと思います。

個人的な見解は棋聖戦で渡辺王将が3連敗したのは本当に驚きで、藤井竜王が4連勝もあり得ると思いますが、封じ手後も考える時間が18時間あるので2日目の対局再開時にどう立て直すかがポイントになるかと。

棋王

今期は渡辺棋王(=名人、王将)と永瀬王座とのタイトル戦です。
レーティングからだとほぼ五分でどっちが獲るかはわからない感じです。

ただ、対戦成績は16勝5敗と渡辺棋王が圧勝している感じで今期も渡辺棋王が貫録勝ち見せるのではないかと。

渡辺棋王が懸念される材料というと2月以降毎週タイトル戦になるので実は過密スケジュール。さらに1週間で4局も。あと、王将戦が藤井竜王なのでどこまで切り替えができるかもカギになるかと思います。

そうなると条件的には永瀬王座がいいコンディションで臨めると思います。
そこで、永瀬王座がタイトル奪取になれば藤井時代に待ったかけれるかと。

名人戦

現在斎藤八段の6勝0敗で糸谷八段が4勝2敗で追っている感じです。

なので、渡辺名人(=棋王、王将)と斎藤八段になる可能性は高いのではないかと。

そして順位戦
B1は藤井竜王が次回で確定かと言われている状態。
B2も中村(太)七段が90%の確率で昇級すると
C1は大混戦で1敗が3人2敗が7人。
C2は服部四段、西田五段が全勝。

という感じでB2、C2が3枠目争いが激しい感じです。

次期の順位戦は別で話します。

棋聖戦

現在二次予選の真っ最中。それが終わると2月末~3月から挑戦者決定トーナメントが始まります。

本戦シード者は渡辺名人、永瀬王座、豊島九段、山崎八段、中村(太)七段。
確率上はまたまた渡辺名人ですが、それなりに波乱もあったりするので現状では何とも言えない。まあ、二次予選の途中なのでね。

王位戦

予選がすべて終了し、例年だと2月から紅白リーグが開幕します。

前期の残留は豊島九段、羽生九段、澤田七段、佐々木(大)五段の4名
予選通過者は黒沢六段、近藤誠七段、伊藤匠四段、西尾七段、糸谷八段、池永五段、久保九段、千葉七段。

藤井王位(=竜王叡王棋聖)への挑戦者争いですが、一目豊島九段。しかし、伊藤匠四段のレーティングが1700ですが、下手したら豊島九段の次に強いと言っても過言ではないんじゃないかな。なので、史上初の10代同士のタイトル戦もあり得るかと思います。

また、羽生九段も30期連続リーグ参加または王位タイトル所持。そして組優勝も9回果たしているレジェンド。今期も組優勝して挑戦者になるかというところもポイントです。

叡王戦

現在段位別予選進行中ですが、渡辺名人が予選敗退しました。

それも、実は八大タイトルの中で一番安定して本戦出場や挑戦者になるのが厳しいのではないかと思います。その理由で、予選1時間本戦3時間のチェスクロック使用だからです。

なので、実は永瀬王座も本戦出場は可能性高いとはいえ油断できないと。過去に藤井竜王も七段時代に初戦敗退ありましたし、初のタイトル戦の時は金井六段と高見五段(当時)だったりします。つまり、実力がある棋士が次々負ける番狂わせ起きやすい。

だから、豊島九段が挑戦者になる可能性は大分低いじゃないかなと思います。そうなると、佐々木大地五段が来てもおかしくないし、史上初の藤井対決がタイトル戦で見られるかもしれないし、これはレーティングだけでは測れないところが多いです。

王座戦

まあ、藤井竜王が挑戦者になる可能性は高いですね。
しかし、藤井竜王が苦手というのがチェスクロックだったりするのです。なので、前期が初戦で豊島九段、藤井竜王が敗退。2回戦で渡辺名人敗退という大波乱がありました。今期も一波乱はありそうですが、叡王戦見る限りペース配分が分かってきた感じもあるので藤井竜王になる可能性高いかと。

竜王戦

今からこのタイトル戦を話すのは早いけど、
初戦で渡辺名人と豊島九段があたるという波乱があったので豊島九段が挑戦者になる可能性は低いと思います。そうなると1組2組の優勝・準優勝者が可能性あるかと思いましたが斎藤(慎)八段が初戦敗退しちゃったので2組からは相当厳しいかな。

順当だと渡辺名人か永瀬王座。対抗で梶浦七段。といったところかと思います。