永遠亭comacの出張版(ほぼ将棋について)

将棋についてつぶやく(腕前は超ド素人)

持将棋についての見解

2月4日棋王戦第1局で藤井棋王先手番の角換わり腰掛け銀でしたが、129手を持ちまして持将棋となり、0勝0敗1分となりました。

今回のタイトル戦の相手は伊藤七段ですが、実は同じことを佐々木勇気八段を相手にやっていました。本人曰く、その時もこの将棋と同じくらいの手数で成立した模様。

 

ここから本題だけど持将棋にする目的というとタイトル戦の場合確実に3回先手番をとるという意味があると思うんです。

実は千日手の場合は先後入れ替えて成立から30分後に対局となり、その対局の前後が入れ替わるだけであって、伊藤七段が指し直し局で先手番になるだけ。ただ、もう1回千日手になったら再び藤井棋王が先手番となり、結局のところ千日手だと意味が薄いんです。

しかし、持将棋で特にタイトル戦の場合メリットが大きくて、両者とも3回ずつ先手番来るということ。さらに伊藤七段は藤井棋王の先手番を潰すことによって伊藤七段の先手番が増えたということ。

そして、次局以降で持将棋にしても意味がありません。第5局目で振り駒し、第6局は第5局の先後入れ替え。第7局は再び振り駒し先手番来る保証はありません。

 

つまり、確かに対局としては物足りないと思う人はいると思いますが、タイトル戦は1シリーズ(5番、7番勝負)なのでこれはこれで作戦としてありと言えます。