永遠亭comacの出張版(ほぼ将棋について)

将棋についてつぶやく(腕前は超ド素人)

【世代交代?】若手棋士の活躍について考える

出口六段で64人目のタイトル戦登場となります。

実は、現在で370人前後がプロ棋士になっている。まあ、現在は棋士番号というのがあるが、1977年に制定されたため、それ以前に退会、死去した棋士には番号が付与されていない。

この前、引退された桐山九段は93番でこれで100番までの棋士は全て引退している。なお、加藤一二三九段は64番。そして今月デビューした徳田四段が332番になり、一番の若手に値する。

 

というわけで、藤井竜王が307番で出口六段が317番と藤井竜王からすると初の後輩棋士とのタイトル戦になる。なお、藤井竜王の後輩棋士でタイトル戦に登場した棋士で他に本田五段(315番)がいる。

 

そして、今回のお話は世代交代というと違う気がしますが、出口六段から見ると永瀬王座で9年半。豊島九段で12年。渡辺名人だと19年先輩にあたる。藤井竜王でも2年半先輩になる(ただ、三段リーグは出口六段が先でしたがw)つまり、出口六段から見ると世代交代、若手の大躍進と言えるのです。

けど、渡辺名人はなんとなくわかりますが、豊島九段、永瀬王座までも?と思う人多いと思います。ただ、現在の将棋界ってサイクルが相当早い気がするんです。出口六段がタイトル戦登場ですが、近藤七段や伊藤五段もかなり近いうちにタイトル戦登場も考えられるのです。佐々木大地七段もそのうちの一人と考えられます。つまり、世代交代と言うと語弊あるかもしれませんが、戦国時代化になると考えられます。

 

そこから大きく抜け出したのが藤井竜王

 

まあ、藤井竜王が抜け出すのは分かっていた。ただ、ここで奇襲作戦で竜王に登りつめた藤井猛九段や順位戦名人戦にめっぽう強かった森内九段といったような棋士が必要かもしれない。今の永瀬王座や豊島九段は粘りはあるが特化型というよりも持久型だったりするので、強いは強いが抜け出すのに時間かかる。実はそういう棋士が今多いから、普通なら何年間かタイトルを分け合っていた時代になる。

 

ところで藤井竜王はというと、持久型も特化型もあるが型にはまらないが正しいのかな。
というのも、過去の対局を見ても自分の負け筋を完全に読み切っていたり、奇襲かけられても冷静に対処したり。さらに序盤からでも惜しみなく時間使って最終的に持ち時間逆転し相手をプレッシャーかけたりとか、セオリーな戦い方していないと思うんです。つまり、相手の手を止めさせる手を出すことを何度も繰り返す。つまり一手一手に神経使う将棋。なのでスコア上で渡辺名人や豊島九段が簡単に負けてしまった。

 

出口六段がタイトル挑戦になった時は面白いと思った。
それは、永瀬王座や豊島九段は伸びしろあってもその量が少ない。しかし、出口六段の場合伸びしろの量が多いと思える。だから、ここで出口六段がタイトル戦敗退してもタイトル戦再度登場は十分あり得る。それは、近藤七段や伊藤五段も同じ。つまり、藤井竜王除いた戦国時代化が今の将棋界では必要だと思います。