永遠亭comacの出張版(ほぼ将棋について)

将棋についてつぶやく(腕前は超ド素人)

将棋界の魅力は数字では測れない

今回このタイトルにしたのは「藤井八冠は10年維持する」とか「タイトル200期獲る」とか言っている奴いるけど、そういうこと言っている奴は将棋見るなと言いたい。その理由は後程説明します。

 

藤井八冠は現役最強で隙が無い。しかも、勝率8割超えは2017年からずっと維持されていて今年度も達成するのではないかと言われている。しかも、歴代最高勝率超える可能性も残っている。

つまり、データを見るとずっと八冠維持されるんじゃないかとも思えてしまう。

しかし、データやレーティングを鵜呑みにするのは違うと思います。

その理由が渡辺九段のグラフを見ると分かりますが人間である以上いろんな感情やプレッシャーを抱えながら対局に挑んでいます。渡辺九段の場合2017年に初めて負け越したけど、その理由で前年度の事件のことを気にしていたとも考えられる。つまり、ひとつ何かあると感情が将棋に影響及ぼすのです。あと、王座戦第4局もそういう瞬間があった。永瀬王座(当時)が▲5三馬の瞬間、解説の木村九段、佐藤康光九段は驚いていて、形勢も一気に藤井七冠(当時)に傾いた。解説のお二方がすぐに▲4二金と言っていたくらいそこまで難しくないだろうと思うけど、実際永瀬王座が焦っていたという部分あったのかなと

つまり、盤外戦とは全然違うけど、棋士は常にプレッシャーと戦っている状態。藤井八冠も同じです。ただ、今の藤井八冠は勝負でのプレッシャーは無く、どちらかと言うと将棋を楽しんでいる雰囲気があって勝負師という顔には見えません。

藤井八冠は今はそういう状態でも、これからの人生において恋愛、結婚もそうだけど様々なことが起きるのです。時には鬱までは行かなくても感情的になるときもあるし、それがどう将棋に影響するかわかりません。

 

それで、「『藤井八冠は10年維持する』とか『タイトル200期獲る』とか言っている奴いるけど、そういうこと言っている奴は将棋見るな」というのは将棋界を軽視しすぎ。将棋界をレーティングやデータでは分からない部分、それが人間味の部分で常に変化し続けます。うちはどういう感情で対局に臨んでいるのかというのを見るのが好きで、永瀬九段がタイトル失冠が大きく影響しているのも分かりました。つまり、数字では見えない部分があるから面白いわけで、レーティングやデータを鵜呑みにして語るのは違うと思います