永遠亭comacの出張版(ほぼ将棋について)

将棋についてつぶやく(腕前は超ド素人)

藤井八冠の活躍の裏で将棋界の情勢が変わる?

王将戦挑戦者決定リーグが終了して菅井八段が挑戦権獲得しました。

ただ、見ていて思ったのが永瀬九段の腕が落ちたという事ではなく、他の棋士が上がってきたというのが正しいと思います。

それはどういうことか。

実は、今年度の挑戦者はこういう感じです

名人戦 藤井聡太 竜王プレーオフ敗者 広瀬章人 八段)
叡王戦 菅井竜也 八段(挑決敗者 永瀬拓矢 王座)
棋聖戦 佐々木大地 七段(挑決敗者 永瀬拓矢 王座)
王位戦 佐々木大地 七段(挑決敗者 羽生善治九段)
王座戦 藤井聡太 竜王・名人(挑決敗者 豊島将之九段)
竜王戦 伊藤匠七段(挑決敗者 永瀬拓矢九段)
王将戦 菅井竜也 八段(2位 羽生善治九段)
棋王戦 本田・広瀬・豊島・伊藤匠のいずれか

ちなみに去年度は

名人戦 斎藤慎太郎 八段(2位 糸谷哲郎 八段)
叡王戦 出口若武 六段(服部慎一郎 五段)
棋聖戦 永瀬拓矢 王座(挑決敗者 渡辺明 名人)
王位戦 豊島将之 九段(挑決敗者 池永天志 五段)
王座戦 豊島将之 九段(挑決敗者 大橋貴洸 七段)
竜王戦 広瀬章人 八段(挑決敗者 山崎隆之 八段)
王将戦 羽生善治 九段(2位 豊島将之 九段)
棋王戦 藤井聡太 竜王(挑決敗者 佐藤天彦 九段)

こう見ると豊島九段や永瀬九段がまだ健在ともいえるけど、レーティングの差が縮まっているので今年菅井八段・佐々木大地七段が2度、伊藤匠七段が1回挑戦者になっているのです。さらに、今年度は豊島・永瀬の挑戦者としてのタイトル戦出場がゼロの可能性も高いです。ということは、この状況は今後も続くと思われます。

具体的には?

伊藤匠七段が20歳で挑戦者になったことが大きく、ここからさらに経験詰んでタイトル戦出場機会を増やす。菅井八段は順位戦で1差で追いかけている状況。その反面、全部が全部まで行きませんが今まで以上に挑戦者決定戦まで上がるのも厳しくなって誰が挑戦者になってもおかしくないと思います。そして、数年後には3年前の状況から大きく変化することは間違いないと

藤井八冠は?

マジで来年いっぱいは八冠維持してもおかしくないと思います。もっと厳しい状況を言うとレーティング200差は誰が挑戦者になっても跳ね返されて当たり前。つまり、レート2位以下が混沌としている間は八冠維持が続き、完全に2番手争いから抜け出した棋士が出たら八冠の牙城を崩せるのかと思います。