20代30代の棋士に対しては
「君たちは悔しくないのか」
と言いたい気持ちもあります(谷川浩司九段/2018年2月朝日杯にて)
について考えたいと思います。
谷川九段は仮にその時20代だったらものすごい藤井対策を考えていたと思います。
それくらい衝撃なことが2018年2月に15歳の藤井五段(当時)が快挙上げたのです。
それに対して谷川九段があの言葉を発したのです。
高見七段と都成七段は悔しいとコメントしていましたが、他の棋士は「別に悔しくない」「団体戦じゃないので(笑)」「悔しい気持ちあったかな?」「もどかしい」などとコメントもありました。なお、この中に豊島竜王の発言もありますw
ここからは考察ですが、谷川九段があの発言した理由で羽生九段の存在があったのです。
時は1994年。当時羽生九段は24歳で谷川九段が32歳。
羽生が六冠達成して残すは王将戦。その対戦相手が谷川。
その王将戦が最終局までもつれたうえに千日手。そして谷川が勝利し4連覇達成。そして羽生全冠制覇を阻止したのであった。
翌年、羽生は五冠防衛し王将も獲得し七冠達成したのです。
その時、谷川九段は相当悔しかったと思います。
その結果がさらに翌年の1996年に羽生から竜王奪取し、97年にも羽生から名人奪取し十七世名人の資格を得たのです。
そのことから、技術では羽生の方が上でも気持ち・意地では谷川の方が上だったと思います。そうでないと再び竜王や名人を奪取なんて厳しい。
そして時が流れ2021年藤井聡太王位棋聖が次々とタイトル戦に登場。
豊島竜王が王位に挑戦したが失敗したとき流石に悔しいと思ったはず。
あと、技術では勝てないが気持ちで当たる棋士は少ないのではないか。
やっぱり、努力もそうだけど「何としてでも勝つ」という気持ちが見えてこない。
意気消沈したままで指すのも藤井二冠に対して失礼。
だから、94年~96年の谷川九段のような棋士を増えてほしいと切に思う