第1局 | 第2局 | 第3局 | 第4局 | 第5局 | 第6局 | 第7局 | ||
藤井王位 | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ― | ― | 防衛 |
豊島竜王 | ○ | ● | ● | ● | ● | ― | ― |
ということで防衛しましたが、この前の記事でなんかそんな気がしたんです。
というのも、野球とかサッカーとかと違って事前準備(研究)で大体決まってくるところ多くて、その場で何とかなる場合もありますが厳しい場合も結構あります。
そして、今回は戦形は相掛かりになりましたが、これが豊島竜王との対戦で3局連続同じ戦形です。ということは、22日は事前準備をしていて負けたということも考えられなくないです。
さらにその前まで遡ると18日~25日までにタイトル戦3局あって、うち2局は王位戦で2日制。さらに王位戦第5局は中1日での対局だったのです。つまり、3局分を準備しなければいけません。
これをするのに研究で1日でまとまるということはありません。つまり、藤井二冠も22日の時は流石にネタ切れ感が否めない感じだったと思います。
つまり構想をまとめるのに1局を捨てたとは思えませんが、ダブルタイトル戦だとそういう感じが出てもおかしくない時があります。例えば藤井‐羽生の王座戦と竜王戦のダブルタイトル戦も両方フルセットで両者防衛と形になりましたし、佐藤‐羽生の時もフルセットでした。
つまり、ダブルタイトル戦はそれくらい研究がやりづらく、最後の方はほとんどできていない状態になることも多いのです。だから叡王戦第4局で藤井二冠が完敗してもおかしくなく、ダメだとわかった時に次にどうつなげるかを考えたんだと思います。
ただ、逆に豊島竜王にとっては両方カド番だから抜け出さないといけないから、秘策を使ったのではないかと考えられます。だから、前回の記事で
藤井二冠⇒疲労回復のためピッチャーは2軍の選手、バッターは主砲を休ませた
豊島叡王⇒バッターは全員主砲クラス、ピッチャーは球速180㎞/h超える秘密兵器登場
と例えたのです。
今回はその180㎞/hの球の攻略にかけて挑んだ結果、1イニング10点というビックイニングが出来、快勝になったといえるかと。
つまり、対策が功を奏したのとあと、昼食休憩挟んでの3時間の長考で豊島竜王の方も疑心暗鬼になって、2日目に一気に崩れたのではないかと。
これで王位戦は防衛という形になりましたが、残すは叡王戦最終局。
9月13日で先後は振り駒。
展開は振り駒なので予想は難しいけど、勢いは藤井二冠だけど序中盤は豊島竜王がやや勝っている感じなので熱戦が期待できるかと。