永遠亭comacの出張版(ほぼ将棋について)

将棋についてつぶやく(腕前は超ド素人)

データから見る藤井竜王・名人

直近1年間の藤井竜王名人の成績

59勝11敗 0.843 レート2093(+32)

実はこれを見るとかなり調子がいいという風に見えますというのも、その前の1年間(2021年8月19日~2022年8月19日)は39勝12敗で0.765だったのです。その理由が結構簡単で一般棋戦ではそこまで結果が出ていなかったと言えます。ただ、直近の1年間は一般棋戦グランドスラムという快挙成し遂げそれがかなり大きいと思います。それを抜かしても直近1年間では42勝11敗0.792まで勝率下がるけど、それでも日程やタイトル戦など踏まえると調子が悪いとは思えません。

 

直近1年間のタイトル戦(竜王戦以降/敬称は当時)

竜王戦 広瀬章人 八段 4勝2敗(防衛) ●○○○●〇
王将戦 羽生善治 九段 4勝2敗(防衛) ○●○●○○
棋王戦 渡辺 明 棋王 3勝1敗(奪取) ○○●○
名人戦 渡辺 明 名人 4勝1敗(奪取) ○○●○○
叡王戦 菅井竜也 八段 3勝1敗(防衛) ○●○○
棋聖戦 佐々木大地七段 3勝1敗(防衛) ○●○○
王位戦 佐々木大地七段 3勝1敗(現在) ○○○●

これを見る限り、微妙に藤井竜王名人に変化あるのかなと感じます。
というのも、野球で例えるとホームランバッターから安打製造機に変わった感じ。)つまり、調子落としているというよりも相手が警戒を強めているからいつも通りでは行かない。つまり、ヒッティングゾーンを拡げて対応策を練りながら挑んでいるのかなと。

八冠の可能性は?

あるとは思いますが、強気というのが無ければちょっと厳しいのかなと。

藤井曲線が減った理由を考察すると、悩んでいるというよりも相手の作戦がハマっているというのが正しいのかと思います。例えば王座戦の村田六段戦は新・村田システムが完全にハマって勝勢どころか完勝間際まで行ったり、朝日杯も逆転勝ちが多かったりとどっちかというと相手が作戦通り進行していて苦しい展開が続いている感じだと思います。そこからの勝負術でひっくり返すのでそこまで気にならないが、最初の頃に比べると激しさが無くなった印象が強いです。

つまり、作戦が前よりか通用しない。もしくは強い作戦をぶつけてくる傾向が多いので強気の受け・攻めというのを出さないと陥落もあり得るのかなと。

結局、藤井竜王・名人の調子は?

素人からだと落ちている風に見える。
だけど、プロから見ると落ちていると言っても微差程度なのかもしれない。

というのも、素人って評価値を見て一喜一憂しているじゃないですか。最善指さなかったら「評価値溶けたー」とか「藤井の負け」とかいう人多いけど、AI最善手でもプロは「いや、これは指さないのでは?」という人もいると思います。

なのでAIの判断とプロの判断は違うところも結構あるので、藤井竜王名人が思考を変えている程度しかプロは感じないのかなと思います。仮に調子落としていたらどこかで連敗していてもおかしくありません。