議題「王座戦第3局、後手永瀬王座の66手目△4一飛について」
という議題ではないですが、ここ中心に書こうと思います。
というのも、その前の局面(65手目▲2一飛)までで形勢はどうだったか。
囲碁将棋 永瀬王座92~93% 藤井竜王・名人7~8%
ABEMA 永瀬王座95% 藤井竜王・名人5%
連盟 永瀬王座90% 藤井竜王名人10%
たたやん(水匠開発者)永瀬王座66% 藤井竜王34%
Bonanza(50手目あたり) 互角
村田顕弘六段 先手持ち 郷田九段・深浦九段 後手持ち(雰囲気から)
藤井竜王名人 負け。
ちょっと面白いのが村田六段が先手持ちだったこと。というのも評価値見てみると2番手以降が五分に戻るか先手優勢になるのです。つまり、いつ逆転起きてもおかしくないという事らしいのです。
これは邪推になりますが永瀬王座は形勢良いと見ているが顔の動きから実は互角か先手が良くなるのではと考えていたと思います。つまり、それだけ難しい局面で4分で△3一歩からの手筋を読み切るのは難しいと。
実は囲碁将・アベマ・連盟は人間の感覚ではなくコンピューター的にという事で何百億の手を読み込んで△3一歩で問題ない。
しかし、村田六段ははっきりと後手優勢とは言わなかった。その理由がずっと手筋考えていたけど難しく、現時点ではそうでも読み切れなかったら一気に互角に戻ると考えていたかもしれない。それだけ、永瀬王座の方が難しい局面が多々あったかと。それを評していたのがBonanzaとたたやんさん。
そして、▲6五角と打ってから一気に藤井優勢になりました。
というか、完全に手番が回った時何をしてもいいというわけではないけど5番手まででも評価値が一気に下がるという事は無い状態なので寄せ切れてもおかしくないのです。
これで2勝1敗で藤井竜王名人にリーチかかりましたが、この1局は前回以上に大きい。感想戦ですぐに藤井竜王名人に指摘されるくらいでダメージ大きかったと思います