現在、叡王戦は挑戦者決定トーナメント開催中で2回戦が3局終わり、残すは丸山九段、佐藤天九段の対局のみになりました。
挑戦者有力候補が次々消えていき、現在の準決勝進出者(=来期シード者)は
出口五段、船江六段、服部四段の3名。あと、丸山九段、佐藤天九段戦のみとなりました。
予想外と思っている人もいましたが、自分は予想できなくもない構図だと思いました。
その理由が3時間のチェスクロックということ。豊島九段は前期の叡王戦見る限り防衛も可能だったけど、後手番でいいところなかったのが致命的。つまり、タイトル再挑戦は相当厳しいと見ていました。斎藤八段も強いけど斑がある印象で竜王戦も2組で初戦で負けて、降級の危機に立たされているし。
つまり、どこで豊島九段、斎藤八段が負けてもおかしくなかったが正しいと思うのです。前に語った時は番狂わせが起きやすいと語りましたがまさに現在そんな状況です。
そして挑戦者は?となりますが、現時点で服部四段の可能性が強いかなと思います。というのも服部四段の次戦が船江六段なのでレーティング的には服部四段が高い。出口五段は次戦がどっちが来ても嫌な相手になるのでやや不利かなと。
藤井叡王(=五冠)の防衛確率は?
高すぎる。佐藤天九段で95%.丸山九段でも96%。しかしこの両者は17日に対局あります。服部四段は98%、出口五段は97%、船江六段は99%の確率で防衛となります。
ただ、藤井叡王はチェスクロックがそこまでいい成績ではありません。前期の叡王戦ではフルセットまでもつれて全部先手番で勝ったことや第2局では良いところまで行きながら最後大逆転許したりしたので、決して藤井叡王から奪取できなくもないと思います。