永遠亭comacの出張版(ほぼ将棋について)

将棋についてつぶやく(腕前は超ド素人)

叡王戦5番勝負 開幕しました。

今日は7月25日の叡王戦開幕についていろいろと語ろうと思います

 

叡王戦と対戦成績について

1.チェスクロックとストップウォッチの違い

チェスクロックとストップウォッチと2つのタイプありまして、

チェスクロックは60秒未満でも時間引かれる
・ストップウォッチは60秒未満は0分扱い

という感じです。つまり4時間のうち1時間30分59秒使ったとしたら、

チェスクロック 残り2時間29分1秒
・ストップウォッチ 残り2時間30分

となります。なので、気持ちチェスクロックの方が同じ持ち時間でも短く感じます。

2.いつ終局?

チェスクロックの4時間だと途中で1時間のお昼休憩挟みますので大体18時ごろ終わります。

他の棋戦の4時間はストップウォッチで大体終局が19時~20時頃になります。

これもストップウォッチの場合60秒未満は0分扱いなので大体1分将棋になるまでにチェスクロックより1時間~2時間近く長くなります。他の棋戦の終局予想時間はこんな感じだと思います。

名人 2日目の21~23時頃
竜王・王位・王将 2日目の18~20時頃
棋王棋聖 18時~20時頃
王座 20時~22時頃
叡王 17~19時頃

3.豊島叡王(=竜王)と藤井二冠の対戦成績

豊島叡王7勝、藤井二冠3勝、1千日手となっています。
最初は豊島叡王(=竜王)の6連勝でしたが、今年に入ってからは3勝1敗で藤井二冠の方が勝っています。

よく言われているのが豊島竜王が大きく勝ち越しているから藤井二冠にとってはやりにくい相手だと思っている人いますが、これからまだまだ数十局打つわけなので、最初に勝ち越してもどこかでいい感じの成績になる場合が多いのです。

 

過去に中原‐加藤でも最初は中原の21勝1敗だけどその後は拮抗して中原67勝加藤41勝になりました。そして、森内九段の話でも1回勝てば景色が変わると言っていたので、今の勝ち越しは豊島叡王(=竜王)の最強の棋士として見せつけたということで、藤井二冠が特別苦手意識持つ必要ないのかなと。(実際に苦手意識はそこまでない) 

対局結果と考察

1.対局内容と結果

 本局は戦形は角換わり他で序盤から終始藤井二冠のペース。

ただ、一時的に互角豊島叡王ペースかと思ったら、65~68手目のわずか20秒ほどで一気に藤井二冠が優勢から勝勢に変わり、そのまま寄り切った形で95手で藤井二冠が先勝しました。

藤井二冠の今季の成績が16勝3敗 豊島竜王の今季の成績が6勝6敗になりました。

2.考察

ここから考えられるのが、藤井二冠が豊島竜王相手に3連勝はかなり大きい事だと思います。

タイトル戦になると以前森内九段が「タイトル戦で1回でも勝ったりすると違ってくる」と仰ってましたが、3連勝となると豊島竜王に嫌なイメージを突き詰めたじゃないかなと。

ただ、このまま豊島竜王も引き下がるわけではないと思います。が、今のレーティング見ると相当厳しい状況になりました。現在豊島竜王と藤井二冠の差は128。

差が128となると番勝負で5番だと3勝0~1敗、7番だと4勝1敗とタイトル戦では相当厳しいと評価されます。なので、藤井二冠の圧勝劇で終わるのではないかと考えられます。

他のことも踏まえると、藤井二冠がこのまま勝ち続ける環境も出来ていて次どこで負けるかというのが分からない状態になりました。多分順位戦で2~3敗すると思いますが、王将戦のリーグ戦や苦手のNHK杯などを考慮すると65勝も視野に入るのではと思います。その上75局戦い勝率が8割7分ほどもないとは言い切れないと思います

その上で藤井二冠に勝つにはどうすればいいのかというと、藤井二冠が怪しいと思った手に対しどう対処するかとか、粘りも結構大事だったりします。さらに怖いのが朝日杯で渡辺名人戦で必至かけられていたが渡辺名人が勝ち筋が見つからず大逆転勝ちしたケースがありますが、それも防ぐ。つまり、わずかな変化を見逃さないということなのです。

ただ、それが難しい。だから毎年勝率8割で、4年9ヶ月経った今でも50敗(229勝43敗)にも届いていない訳なんです。

3.まとめ

15年ぶりのタイトル戦ダブルヘッダーとなりましたが、叡王戦の開幕戦は藤井二冠の圧勝で先勝しました。藤井二冠は充実していまして苦手分野を次々克服しているようです。ただ、個人的には藤井聡太1強時代は望んでいなく、他の棋士にも奮起してほしいと思います。