この記事ではたんたんチャンネルさんの動画について語りました。
そこでは将棋界の構図が変わる可能性が出てきたことについて書きました。
簡潔に言うと、藤井聡太1強時代がかなり近いところにあるということです。
ただ、藤井聡太二冠が、全冠制覇し全冠防衛したとき将棋界が終わるのでは?と書きました。
これには理由ありまして、伊藤匠四段、高田明浩四段はまだプロになって1年にも満たないし、奮闘できている若手棋士がいない。しかも、殆どの棋士がくすぶっている状態でライバル棋士がいなくなるのでは?ということです。
それで、最新の結果とともに本当にそうなるのかについてもう一度考えたいと思います。
1.今期の藤井聡太二冠の結果について
今期の7月24日現在の成績は15勝3敗で勝率が0.8333です。
王位戦は現在第3局まで終わりまして、挑戦者 豊島将之竜王に対し2勝1敗とリード
叡王戦は挑戦権を獲得し7月25日からタイトル戦
王座戦は挑戦者決定トーナメント初戦敗退
竜王戦は準決勝であと3勝でタイトル挑戦権獲得
箇条書きで書きましたが、この凄さが分かりにくいと思いますが、相当凄い位置にいるのです。
野球で言うと首位打者・ホームラン王・打点王だけではなく安打部門、長打率、得点圏打率でも争っているということです。
つまり、安定して抜群の成績を収めているということを言いたいのです。
2.王位戦の第3局の結果について
これは豊島竜王相手にやっちゃうのかと思いましたね。
最近の将棋の話題ワードに「藤井曲線」という言葉があって、相手に悪手らしい悪手がないにも関わらず藤井二冠が着実にリード拡げ、勝勢に持ち込むということです。
それを豊島竜王にも王位戦第3局でやったのです。1日目は40-60で藤井二冠の方が若干不利か互角かくらいだったが、2日目に封じてから間違いを誘発させるような手を指して、その後はいつもの藤井曲線で勝ちを収めたのです。豊島竜王にとっては2日目は終始苦しい状態が続いていたのではないかと。
しかも、豊島竜王相手に初の連勝で、苦手意識はなくなったのではないかと。
3.7月25日から叡王戦が開幕
今度は挑戦者が藤井二冠が豊島叡王に立ち向かう格好になります。
叡王戦は持ち時間4時間のチェスクロック方式、持ち時間消費したら1手1分未満。
ただ、自分の予想ではチェスクロックが3~5時間だと苦手じゃないかなと思っていて、挑戦者になるのも厳しいと見ていました。
ただ、今の藤井二冠は充実しているので三冠達成も行けるのではないかと。
4.竜王戦などの棋戦
竜王戦は現在ベスト4で八代七段に勝ちますと挑戦者決定三番勝負に進みます。そして、棋王戦もいいポジションからのスタートなので挑戦者の可能性も全然あります。
王将戦は前期は3勝3敗で惜しくもリーグ陥落になって二次予選からですが、リーグ復帰しても強敵揃いなので難しいですが今の状態からだと無いわけではない。
5.最終的に六冠の可能性もあるのか?
これに関しては難しいと言えるのですが相手が豊島竜王と渡辺名人で考えるとそこまでではないと思います。
というのも理由が簡単で同じ人と当たる方が対策が練りやすいのもありますし、予想もしやすい傾向もあります。その上準備もしっかりできます。
なので六冠も可能性はないわけではないとだけ言います。
まとめ
今の段階ではまだ藤井聡太1強時代到達にはまだ時間かかると思います。
豊島竜王もこのまま引き下がるわけではないし、渡辺名人も策は練ってくると思います。
ただ、渡辺名人が藤井二冠相手に1勝8敗というのが結構気がかりで、藤井二冠の豊島竜王相手の1勝6敗(タイトル戦前)と次元が違うのです。
なので、僕の予想だと4~5冠まではありそうかと思います。
あと、名人戦は再来年ですし、王座戦も今期は初戦敗退でしたのでもうしばらくは八冠は無いかと思います。ただ、この間にもっと強烈なライバルが出現すると将棋界が盛り上がるのではないかと思います